厚生労働省・中央最低賃金審議会から、平成23年度の地域別最低賃金額改定の目安が答申されました。都道府県を4つのランクに分け、Aランクは4円、B〜Dは各1円となっています。答申に示された考え方を踏まえた試算によると、本年度の目安が示した引き上げ額の全国加重平均は6円となり、目安どおり引き上げられると、時給は平均で736円となります。
■概要
東日本大震災の影響が全国に及んでいる状況から、今年度の目安については労使双方の意見の一致には至らず、公益委員会の見解として、以下の図に示した都道府県を4つのランクに区分した金額を地方最低賃金審議会に示すよう答申されました。
また、生活保護水準が最低賃金を上回っている9都道府県(北海道、宮城、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、広島)については、その乖離額の解消は今後に持ち越されました。
ランク | 都道府県 | 金額 |
A | 千葉、東京、神奈川、愛知、大阪 | 4円 |
B | 茨城、栃木、埼玉、富山、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島 | 1円 |
C | 北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、山梨、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、香川、福岡 | 1円 |
D | 青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、徳島、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 | 1円 |